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jolisac/ジョリサック-レザーバッグのセレクトショップ-

ずっと使える、ずっと使いたい jolisac/ジョリサック

様々なお店が軒を連ねるみゆき通りで、一際スタイリッシュに引き立つバッグ専門店「jolisac(ジョリサック)」。イベントは年1回、DMも年1回、宣伝広告もほとんどしないというこのお店、あまり商売っ気がなさそうなんですが……。


外観

オーナー「入りやすく出やすいお店っていうのが、僕の思うコンセプト。通路の動線もそうしてるんで、ヤマトヤシキの帰りに覗いて、『ほなね~』って帰って貰っていいと思うんですよ。『買いに』じゃなくて『遊びに』ですね。お客様に年12回足を運んで頂いて、とにかく見て頂きたいな、と」

──年に12回っていうのは、理由があるんですか?

オーナー「毎日毎週、商品は変わっているんで、月に1回くらいのペースで足を運んで頂けるようにね。モチロン、定番でずっと続けている商品もありますけど、同じものを二度と売らないようにもしてるんで、入って1日で売り切れても一生売らない商品もあります」

──他のお店に比べて、個性的なデザインが多く揃ってるように感じました。

オーナー「僕も勉強しないといけないんで、年に6回は海外に行ってるんです。東京にも20回ぐらい。そこでいろんなもの、街行く人とか街の空気とかを見ながら、何となく感じたものを仕入れてるだけなんですよ。で、基本的に1軒でも姫路に卸してるものは仕入れないようにしてる。できれば神戸から広島までの間で売ってないものを集めるようにしてます。他のお店で取り扱えない、取り扱わない商品っていうのが、商品構成のメインなんです」


──一番思い入れのある商品って、ありますか?

オーナー「これが、僕が海外に行こうと思ったきっかけになったブランドなんです。10年前、あるインポートメーカーさんの展示会で買ったバッグにこのタグがついてて、何とかこれを手に入れてやろうと思って。『Made in Italy』って書いてあったから、まずイタリアで一番大きいバッグの展示会に行って、探して、なくって。靴と合同でやってる展示会にも行ったけど、ないんです。そしたら、現地で今でもお付き合いをしてるお兄ちゃんみたいな存在の人が『オレのさ、友達がさ、バッグ作ってるからさ、見てあげてよ』って。『めんどくせぇなあ』って思ったんだけど(笑)。で、見たら『オイオイ、僕はコレ探しに来たんや、もっと早くよこせよ!』って(笑)。このタグが、僕が海外に行くきっかけになったんです。これがなかったら、僕は海外に行ってなかった」

使い込みようを見れば、ブランドへの深い愛着が伝わってきますよね~。きっかけのバッグは、自宅に大事に保管してあるそうです。

──バッグやお財布の他に、靴もあるんですね。

オーナー「バッグだけってイヤなんですよ、やっぱりお箸置きって必要。靴やアクセサリーはちょっと目を休める程度で、初めは飾りのつもりでやったんです。お洋服屋さんも全部お洋服だけじゃない、足元に靴があったり、バッグがあったり。僕らもバッグを提案する中で、そういうものがないとお客様もシーンを想像し辛いじゃないですか。今は意外と靴も売れてくれて、ないと困るアイテムになりました」

まりこ「私、昔、あるバッグ屋さんで働いてて、友達と一緒にココに偵察に来たことあるんです。ディスプレイ、パクって帰りました、スイマセン……(笑)」

オーナー「イヤイヤ、いいですよ(笑)。ウチはフリーなんで」


店内ディスプレイ

まりこ「凄い参考になるお店だったんです」

──学生の頃、こちらのお店の前をよく通ってました。気になってはいたけど敷居が高く感じられて、結局一度も入ったことはなくて。

オーナー「喫茶店でもバッグ屋さんでも洋服屋さんでも、年齢制限ってあってもいいと思うんですよ。上は何歳でもいいんですけど。例え若くても、その子が精神的に大人でないといけないと思うんです。学生の子達が『あそこエエけど、高いよなぁ』って言うお店でいい。25歳ぐらいになって、働いて余裕ができた時に『何か1個買ってみよう』って。それがないと、大人と子供の境がなくなっちゃって、大人の楽しみがないじゃないですか」

まりこ「私、まだその歳にはなってないんですけど、その歳になった時のお勧めってありますか?」

オーナー「うーん、この辺りかなぁ。このブランドは、一部の大手セレクトショップと伊勢丹と、バッグ屋さんで取り扱えるのはウチと僕が修行させてもらった自由が丘のお店だけしか扱えないんですけど、今ウチでもレザーバッグのメインになってくれています。このデザイナーの人が若い頃に、僕の修行先の自由が丘のお店に営業でいらしたんですよ。 いっぱい新作のバッグ抱えてね。それが今や、みんな取り引きしたくても全部断られるんです。彼が売れたからって、仮に僕が今オファーしても取引できないと思います。時間かかりますよ、バッグ屋って。結構人情とか義理とか固い業界なんで」


左からToff&Loadstone(34,650円)

──デザイナーの苦労を知ったり、考え方を理解することも必要になってくるんですね。

オーナー「そうそう、だからほとんどのデザイナーとは飯食ったり酒飲んだりしますね~。海外でも現地のデザイナーに『お前、今日パーティーやってるの、来る?』って言われると、僕は行くんです。で、そうするとデザイナー同士紹介して貰えて、いろんな方と知り合える。あ、この白いのはウチのオリジナルです」

まりこ「えっ、ココでしか売ってないんですか?」

オーナー「そうです、こっちはウチだけなんですよ。そういうのも話し込んでいかないと。デザイナーって凄く昔気質なトコがあって、信用できひんヤツには売りたくない、逆に言うと友達やったら何でもいいよ、みたいな。そうなるとウチみたいな小さいお店で取引してもらえますし、無理もきいてもらえますし、別注カラーとかそういうの作って貰えたりします。なかなかそういうの、できないんですよ」


オーナー

──ココだけしか売ってない商品って、結構あったりするんですか?

オーナー「結構っていうほどでもないんですけどね。姫路にいても、神戸・大阪に行けばあるものもある。でも逆に『それ、どこで買ったの?』って神戸の人に言われたら、姫路で買ったことにプライドが生まれるじゃないですか。都会でも買えないものがウチにある、っていうことが分かって貰えたらね。岡山や大阪からも来店されますもん、安いから」

──確かに高いけど、メッチャ高い値段ではないですよね。ちょっと頑張って貯めて買お、っていう。

オーナー「そうそう、『ちょっと頑張ろう』ぐらいにしてるつもりなんですけどね、ついついやりすぎて、取引先から安すぎるって怒られることがよくあるんです(笑)。世の中に知れ渡ってるブランドじゃないと、ブランドでお金が取れない。デザインや商品の作りでしかお金を頂けない商品にはブランド代が入ってないですから、そういう意味でいうと、ウチのプライスはものを謙虚に表してると思ってるので、きっと満足して頂けると思うんです。だから、高いんだけども日本一安い。いいものを、どこよりも買いやすいお値段になるよう、それぐらいプライスに関しては、実は神経尖らせてます」

──商品そのものにこだわるだけでなく、商品のその向こうのデザイナーさんの背景も大事にされてますよね。

オーナー「高校生の時にウチのウインドウをずっと見てた子が、財布を1個買ってくれて、それがきっかけでデザイナーになってね。で、『どうですか』ってバッグ持って提案しに来てくれたら、そりゃ買うよね(笑)。そりゃ買いますよ。ウチで置いて、コマーシャルして結果を見て情報あげて、応援はしないとね。そういうことって必要なんです。才能のある人がすぐに売れる世の中じゃないから、金銭的に余裕のある人達がそういう人達が伸びる環境を作ってあげなきゃ」

──今のファッションを提案するだけじゃなくて、未来の人材をも同時に育てていく、という?

オーナー「そりゃ、だって僕らは商品がないと。デザイナーは0を1にできるんですけど、僕らは0を1にできないんです。そういう人がいてくれないと、僕らは存在できない。それを見失わないように、できるだけ根底にデザイナーを育てるようにしてます」


オーナーと読者モデルのまりこ

──では最後に「バッグ」とは、何でしょう?

オーナー「うーん……、バッグって、ものを入れるモンですよ」

まりこ「ストレートですね~」

オーナー「極論、紙袋でもいいワケだから、そこに『違うものを持ちたい』っていうのは鳥が鳥の羽を飾り立てるようなもので、人よりもお洒落でありたいっていう女心なんですよ。紙袋以外を持つんだったら、あなたもお洒落だと思うんですよね、うん。バッグは、ものを入れる道具です」

デザイナーが作ったものには、カタチこそ見えないけどその人の思いが込められている。それをひとつひとつ受け止めた上で、商品の買い付けをされているように感じました。「買い物をした日は、それがその人にとって絶対楽しいイベントにならないと」とも話されたオーナーさん。いいものに出会えて、それを手に入れた時、スキップして帰りたくなるワタシには納得のできる言葉でした。国内でも稀有なラインナップは、jolisac公式サイトでも確認できます。


9

まりこの感想

前からお洒落な店だとは思ってたんですけど、高級な感じがしてたから、スタッフの人も怖いんかな~って思ってたんですよ、雰囲気でね、もう。でもお話ししてみると凄い面白いし、バッグに対して熱いし、この業界には人情があるって言われてたのが、印象に残りました。
 最後に「バッグは入れ物」って言ってらしたじゃないですか。こういうお仕事してる人って、「バッグとはこういうモノで……」って語りそうなので、意外やった部分がありました。


jolisac WEBは、ちょっとリュスク(贅沢)な品揃え。 厳選された商品達は、「かわいい」「ほしい」を言わずにいられない。

jolisac web
(ジョリサック ウェブ)
http://www.jolisac.com/

通販も可能なjolisacオフィシャルサイト「jolisac WEB」では、お店に並んでいる商品の中から厳選して、 ちょっとリュクス(ぜいたく)チョイスでご紹介。
店内のバックヤードにミニスタジオをつくって撮影している写真は、商品への愛情を感じます。
また、一つ一つの商品にjolisac WEB担当者が丁寧にコメントしており、お店で説明を受けているよう。
手にした感じに近づくようにスタッフが実際に持った写真も掲載している徹底ぶりは脱帽です。


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