ザ・モール姫路のすぐ北側の「HYSTERIC PANIC（ヒステリックパニック）」は、レディスと子供服をメインにカジュアル系からギャル系まで、様々なトレンドが詰まったセレクトショップ。店先から気軽に手に取れるレイアウトで商品が並び、姫路では取り扱いの少ないブランドの他、帽子や靴といった小物も揃っているお店です。

──オープンはいつなんですか？

店長「最初は広畑から始まったんですよ。1998年に『Whiteberry（ホワイトベリー）』って名前でオープンして、2002年に岩端に移転して。で、2003年にこっちに来たんです」

──どんなお客さんが多いんですか?

店長「もうバラバラ。若い人から、お父さんだけとか、オバチャンまで。おばあちゃんの団体とかも」

ちか「へぇ～、スゴイスゴイ」

店長「たまに入ってこられるんです。ちょっと古着も置いてるから『1,500円ぐらいでジャンパーない？』とかって言って（笑）」

ちか「変にドアとかがないから、入りやすいんかも」

──あ、自動ドアなのに開けっ放しなんですね。

店長「夏は暑いし冬は寒いけど、お客様が入りやすいように、我慢して開けてるんです。気安く入って欲しいんで（笑）」

──主に、どんなブランドを取り扱ってるんですか？

店長「レディースは私が独断と偏見で、いろんなトコの気に入ったヤツだけをセレクト。子供服も私の好みで、『RASTA MANIS（ラスタマニス）』、『JENNI(ジェニィ)』、『GASBAG（ガスバック）』、あとはちょっとずつ。『RASTA MANIS』は、姫路では一番多いかな」

──子供服の仕入れって、どういう風にされてるんですか？

店長「年4回、展示会に行って注文してます。初めは楽しかったけど……段々しんどくなって（笑）。いろんなブランドが集まってるんで、見すぎて、何がいいか分からんくなる時があるんです。展示されてるのは来年のヤツなんで、そん時に来年の仕入れを決めないといけないから、『ええっ、来年って、何が流行ってんの？！』って、なっちゃう（笑）」

ちか「つっ、ついていけない～（笑）。そういう流行とかって、どこで分かるんですか？　何か調べられるんですか？」

店長「もう自分の好みだけですね、あとは（笑）。で、段々時期が来て、『ああっ、違うかったぁ～！』って思ったり（笑）。110センチぐらいのサイズのサンプルを見て160センチのを頼んで、実際に届くと『ええーッ？！』みたいなんもあるんですよ、たまには。メーカーによって、サイズがおっきくなると可愛くなくなってたりするんです」

ちか「返品はできないんですか？」

店長「うん、でき上がって納品されたら、泣く泣く……半額にしてしまったり（笑）」

ちか「新しいのに～？」

店長「そう（笑）」

──そういったお買い得情報、もっと教えてくださいっ。

店長「会員さんだけの得々情報を流してるんですよ、Eメールで。例えばちょっと雨が続いて、お客様が少なくなったなぁと思ったら、『今だけ！　今だけ3日だけ！』とか（笑）。会員さんだけのセールは結構やってます。会員になるのは無料ですよ」

ちか「じゃあ、まずはここに来て、喋って、会員にならないとね！」

ちか「一番ちっちゃい服って、何歳ぐらいからなんですか？」

店長「ベビーちゃんから。50～70センチは下着しか着てない時期なんで、プレゼントやお祝いだったら80センチを勧めてるんですよ。6か月ぐらいになったら、70センチが着れんようになる子もいるんで」

ちか「買う時も、おっきくなることを考えないとダメですね」

店長「プレゼントは好みが分からんかったら悩みますけど、無難なとこは、靴。結構普通に売ってる靴って、キャラクターとかスニーカーとかしかないじゃないですか。サンダルとかやったらある程度融通が利くし、好き嫌いないんで、喜ばれると思うんですよ。変わったデザイン置いてるしね。値段的にも1,995円からだし」

希望すればラッピングもしてくれるので、相手を唸らせるギフト探しもできちゃいます。

ちか「子供服でもいろいろあるんですね～。ベストもあったりとか、ハート柄もあったりとか……あっ、このジーンズ、ムッチャ可愛い」

店長「これで3.990円なんです。今、レディースで韓国ブランドの『RED PEPPER（レッドペッパー）』とか、『RIOBERA（リオベラ）』とかが流行ってるんです。それを真似てるから、ラインはキレイです」

ちか「ラインがあるんですか～。あっ、これって、スキニーですか？！」

店長「うん、スキニー。こっちはソフトバギー」

ちか「スゴイっ！」

店長「結構凝ってるでしょ？　ちゃんとアジャスターがあるんで、ウエストは調整できます。成長するとどうしても丈が短くなるんですけど、細身の子はアジャスターを寄せてる限り、まだ穿けるんです。だから勿体無いんで、膝で切ってショートデニムにして貰ってるんですよ。切るだけなんで、『よう切らん』っていうんやったら、持って来て貰ったら切ります」

ライター商品を買って終わりじゃなくて、その後も気に掛けてらっしゃるんですね。

店長「『ちょっと破れたんやけど……』って言われたら、『分かった、持って来て、直すから！』みたいな（笑）。性格ですね、私の」

さて、セレクトショップ（レディース＆子供服）にお邪魔したということで、実際にスタイリングして貰いましょう！　ちかちゃん、リクエストは？

ちか「着やせがしたいです、着やせの……えへへ（笑）」

店長「着やせ、着やせで──こんなんとか」

ちか「あっ、可愛い」

店長「コレすっごいお勧め。パーカーになってて、結構着やせ効果があって。コレに、このチェックのレギンスとか合わせて貰って」

ちか「はい、じゃあちょっと着替えてきます！」

ちか「……どっ、どうでしょう？」

──おおッ、イメージが全然変わった！　大人っぽくなって、別人みたい！

ちか「あははは（笑）。初めてです、このレギンス」

店長「これにベストとか着て貰ったら、縦のラインで細く見えるから」

ちか「スゴイです、初体験です！」

──こういったリクエストにも、対応してくれるんですか？

店長「はい。ダンスを習ってるお子さんの衣装で、『黒で、格好よく』とか『エロ可愛く』とか、『ブランド名関係なしに探して』とか言われますんで、そんなんも言って欲しいですね」

──コーディネートを考える時、大人と子供の違いってありますか？

店長「その人の好みを分からんと勧められへんから、とりあえずどういうスタイルか訊くんですよ。『可愛い系？　格好いい系？　ギャル系？』って。子供さんには服を見せて、『コレとコレやったら、どっち？』みたいな。それである程度分かります」

──大人に比べて、難しそうですが……。

店長「結構好かれてます、あははは（笑）。子供4人おるからね、私。常連のお客様の3年生ぐらいの子も、『おねーちゃーん！』って来てくれるんですよ、『お姉ちゃん、ちゃうのに～』って思うんやけど（笑）。『ココでないと買わへん』って言ってくれる子もいて、すっごい嬉しい。だから頑張らんと、って。その子が親になるまでね、そこまで頑張って若くおらんなアカンけど……（笑）」

　1男3女のママとは思えない店長さんのスタイルと若々しさ、そして満ち溢れるエネルギーには、同性としての憧れの念を抱かずにはいられませんでした。その元気いっぱいの笑顔に魅了される相手は、男女年齢問わないようです。

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