──あれっ、この鉄板、模様が入ってるんですか? なにか特別なものなのかな?
シェフいえ、入れたんですよ。他所ではやってないので、入れてみました(笑)」
キレイに入ってますね〜。このお店は必要以上に飾ることをせず、とてもシンプルなので、その模様がとても引き立って、よく光ってます。
UMAG取材陣「どんなお客さんが多いですか?」
シェフ「意外と家族連れもおられますし、ご夫婦や若いカップルの方も多いですよ」
うむむ、きっと、どっちかの誕生日や記念日なんだろうなぁ〜。あぁ羨ましい限り。
UMAG取材陣「鉄板焼きのお店ってたくさんありますが、こちらのお店の特徴って何ですか?」
シェフ「一番は、鮮度がいいことですね、食材の鮮度が。牛肉の場合は熟成のこともあるんですけど、それも丁度いいタイミングでお出ししています。野菜も極力、無農薬のものを使っていますよ」
──ふむふむ。鉄板焼きって、他のお料理と比べて調味料がごく僅かですよね。それはズバリ、食材そのものとと調理人の腕だけで勝負する、ということだと思うんですが。
シェフ「そんな格好いいものじゃないですけど……(笑)。まぁ、そんな感じですね」
信頼できる業者さんのみから仕入れているというお肉は、柔らかくてジューシーな鹿児島牛。赤身に脂がビッシリと入り込んだ霜降り肉は、生のままでも食べられそう!
みか「一番お勧めなお肉の焼き方ってありますか?」
シェフ「フィレだと、ミディアムレア。ロースの場合はミディアム。ロースはフィレよりも若干よく焼いた方が、中の脂が溶け出るんです」
うーん、「脂が溶け出る」なんて、思わずヨダレが出そうな表現……。
シェフ「ロース肉にわさびを付けて刺身感覚で食べると、脂が中和されて脂っこく感じないんですよ」
──あぁ、それ美味しそう。他にお勧めの食べ方って、あります?
シェフ「塩・こしょうですね。いいお肉を使っているせいか、皆さんもそれが一番合うとおっしゃってくださいます。塩は北海道の宗谷から取り寄せてるんですよ」
お皿にはわさびと塩、こしょうが盛られ、脇にはポン酢や醤油が入った小皿が。味わい方がいろいろあるのは嬉しいのよね〜。
シェフ「若い方でしたら、マヨネーズやガーリック醤油などで召し上がる方もいらっしゃいますよ」
──えっ? 今テーブルにはそんなモノはありませんが……。もしかして言えば出てきたり、ソースも作ってくれたりするんですか?
シェフ「ええ、できる限り対応します」
嫌いな野菜を最初に伝えておけば、別のものに替えてくれることも。そんなワガママにも応えてくれるなんて、心ニクいです(肉だけに?)。
UMAG取材陣「対面の鉄板焼きって、どんな人が焼いてくれるんだろうって、気にならない?」
──うんうん、なるなる。
UMAG取材陣「でもシェフは第一印象が話しやすいから、一度来たらまた来たくなる理由のひとつなんじゃないかなって」
──そうかも!
シェフ「そう言って頂けると嬉しいです(笑)」
──鉄板焼きって、お肉を焼くだけじゃなくて、その調理過程も披露するものなんですよね。
シェフ「そうですね、だから『これはもうちょっと焼いて』とか、『それはあまり焼かないで』とか、『先にアワビから焼いて』っていう声が直接聞けるんです」
UMAG取材陣「じゃあ、お客さんと会話しながら調理されるんですか?」
シェフ「ええ、モチロン」
──でも、1人でいろんな作業を同時進行しつつ、そうやって一部始終をお客さんに見られていると、緊張しません?
シェフ「イヤ、僕もね、結構苦手なんですよ。でも慣れですね、慣れますよ。普通コックって、こういうことは中の厨房でするじゃないですか。それが逆にね、できなくなるんですよ。お客様が見てないと物足りなくなる」
テレビ取材も何度か経験されたというシェフ。カメラを向けられても動じることない様子は、さすがです!
シェフ「火、つけましょうか?」
──えっ、もしかして……例のアレ、ですか?
UMAG取材陣一同「おおおーーーーーッ!」
炎が舞い上がったと同時に一瞬の熱がカウンター越しに伝わり、その後に上品で甘いワインの香りがふんわりと……。
みか「楽しい〜!」
UMAG取材陣一同「他にパフォーマンスってあるんですか?」
シェフ「ええ、ありますよ。やりましょうか?」
──ええっ、やって頂けるんですか?
UMAG取材陣一同「おおおーーーーーッ!」
ペッパーミルとソルトミルが、クルクルと宙を舞い、そして見事にキャッチ! 華麗に繰り広げられる技に一同、思わず拍手喝采。
みか「すごーい!」
──たっ、たのしーーー! こうやって実際に見たのは初めてのワタシ。立て続けに目の当たりにすると、かなりの大迫力!スイマセン、私達テンションあがって騒いでしまいました……。
シェフ「どうぞ、構いませんよ(笑)。もっといろいろやりましょうか?」
──あっ、ありがとうございます、しかしそれでは取材そっちのけになってしまいます〜。
みか「すごーい!」
うん、これは盛り上がるねぇ。
シェフ「パフォーマンスは、焼きながらの流れでやりますよ」
焼きあがるまでが楽しくて、焼きあがったら美味しくて、これは二度オイシイ!
シェフ「お客様には『その過程を見られるのもいい』って、喜んで頂いてます」
パフォーマンスのリクエストがあれば、気軽に応じてくれるというシェフ。ランチでも、同じくパフォーマンスのサービスをして頂けるとのこと。
美味しいお料理を食べるだけが目的じゃなくて、その演出を見るために、シェフとの会話を楽しみに、お店に来られる人も多そうです。
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