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手作りパンの店 ピノキオ-手作りパンの店-

今もなお、発展し続けるパンの文化を支えていく 手作りパンの店 ピノキオ

兵庫駅をちょっと北に上がった大開通りの交差点で一際目立つ、赤いテントの「手作りパンの店 ピノキオ」。お店のドアを開ければ、店内中に漂う美味しそうな香りが幸せな気分にさせてくれます。テーブルに並べられた何十種類ものパンたちは、自分が食べられるのを今か今かと待っているようです。


オープンになっているキッチン

もえ「お店の名前が『ピノキオ』って、凄い可愛いです。『ピノキオ』にしようと思った理由は何ですか?」

店長「小さい時に好きだった、っていう理由もあるんですけど、嘘ついたら鼻伸びちゃうんで、嘘つきたくないな、と思って」

もえ「キッチンも見えるようになってるんですね。こうやって見えると、『明日の朝ゴハンの食パンを買おう』って思ってても、アレもコレも……って、いっぱい買ってしまいそう(笑)」

店長「パン屋さんで作ってるところが見えるお店は少ないと思うんです。それをどうしても見せたかった、っていうのもありますし、『そこでちゃんと作ってますよ』という意思表示のつもりで、オープンにしたのもあります」

──キッチンとの距離が凄く近いですよね、手を伸ばせば届く距離。仕事に対する厳しさが伺えます。

店長「既製品や添加物は置いてないので、一切使わないというかたちを取ってます。粉に関しても、簡単に作れるミックス粉といったものも使っていません。味付けも、ちゃんとチェックできるような体制にしてます」


「どれにしようかな~」迷う読者モデルのもえ

もえ「お店に入って正面に『約束事』が張り出されていますが……『食べてみて満足頂けないパンは交換します』っていう、チョット厳しいこと、書いてらっしゃいますよね」

店長「自信を持って出すんですけど、どうしてもお客様ひとりひとりによっては好みが違う場合がありますし、仮にチェックを怠った場合に、ダメなものが出たりだとか、そういったこともありますし。これは自分トコに対しての戒めもありますから」

──「希望のパンがなかったら、そのパンのサービス券をお渡ししています」というようなことも書かれていますが、これはどういう意味なんですか?

店長「『欠品カード』ですね。お客様に来て頂いた時に、その商品が焼けてないということは、店側の……重い言い方をすると過失なんですよ。それをなくすためっていうのと、お客様に本当に申し訳ないな、っていう気持ちと2つ、合わしたものがその『欠品カード』っていうことになります。こういう券を出して、どういう券が返ってきたかっていうのを自分たちが把握できていれば、その欠品を防ぐことになりますし」

──これもまた、思い切ったサービスだと思います。こちらのお店って、単にパンを焼いて提供するだけでは成り立たないんですね。

店長「そうなんです、結構頑張ってくれるスタッフが揃ってますけど、スゴイ大変だと思います(笑)」


ピノキオのスタッフの方々 キッチンが見えるのでパンが出来上がっていく工程が見れます

──新しい商品は、どんな感じで開発されるんですか?

店長「みんなで何種類か意見をまとめて、それに対してどう作るか、っていう話し合いをします。お客様には焼き立てを買って頂くんですけど、僕、焼きたてのパンは食べないんです。絶対美味しいですからね。半日以上経ったパンを食べて、その時に美味しいかどうか。お客様がパンをすぐ食べられるっていう保証はないじゃないですか。焼き立て買ったのに、時間を置いたらペッチャンコっていうこともありますし、そうならないように構想を考えたりします」

──ええっ、味見するのって、時間を置いてからなんですか?

店長「焼き立てを食べられる幸せっていうのはあるんですけど、その先の、お客様がいつ食べるか、ということを考えておかないと。当たり前のことなんですけど、『冷めたら美味しくなかった』って言われることを絶対にしたくない、というのがあります。食べきれないとか、そういうことも絶対出てきますんで。美味しく食べて頂いてこその仕事だと思ってます」

なるほど、パン屋さんって、そういうことまで考えてらっしゃるんですね。目からウロコ、でした。


上から人気No.1の食パン、No.2の明太子のナン、No.3のカレーパン

──人気のパンのベスト3を教えてください。

店長「『食パン』、それと『カレーパン』と、『明太子のナン』です」

もえ「私、明太フランスにハマってた時期があったんですが……明太子のナンって、初めて聞きました」

店長「カレーパンの具も自家製です。玉ねぎをベースにお肉を入れて、そこからスパイス入れて……大方3時間以上は炊いてます」

──それだけ手間がかかってたら、そりゃあ美味しいですよね。

店長「気持ちが入るのと入らないのとでは違いますね。少しずつですけど、自分たちの美味しいと思うパンを作りたいなと思っています」

もえ「食パンは、1枚から買えるんですか?」

店長「はい。昔でしたら、こういうパンを1本そのまま買われる方も多かったんですけど、やっぱり核家族になったりだとか、1人暮らしの方が多いっていうのもありますんで」

このベスト3って、意味深です。食パンは一番誤魔化しがきかないパンだと思うし、カレーパンは生地の他に具も作って揚げなきゃいけない、特に手間がかかるパン。明太子のナンはオリジナリティを感じさせるもの。パン屋さんとしてのお店の魅力が反映されているのではないでしょうか。

──今日の取材では、ちょうど焼き上がった食パンを試食させて頂くことになりました。もえサン、いかがですか?


焼きたての食パンをほおばるもえ

もえ「メッチャいい香り! 美味しそぉ~。わぁ、スゴーイ、パリパリ~! うわ、あ、あ、あ……側が……フランスパンまではいかないけど、それに似たパリパリさがあって……中はモチモチしてる~

──焼き立てのパンひとつで、ここまで香りが広がるものなんですね。

店長「お店もいろんな香りがしますよ、時間帯によって焼けるものが違うので。朝からずっと焼き続けて、常に焼けてる状態を作るようにしてるんです」

──ううむ、休む間、ないですよね。

店長「そうですね(笑)。それも楽しいところなんですよ」

ひとつひとつの言葉をとても丁寧に話される店長さんからは、お客さんへの真摯な姿勢を感じました。それがお客さんに伝わっているのか、取材中ずっと、お客さんが途切れることはありませんでした(大変お邪魔しました……)。キッチンでは常にパンが焼き上げられ、オーブンがフル稼働。この作業を見るだけでも、かなり価値あるお店です。190円から買える調理パンも30種類ほどあり、お味とプライスを考えると、コンビニで買うより断然オススメです!


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もえの感想

焼き立てのパンで、あそこまでパリッとしたのって、食べたことなくて。す~ごい美味しかったです 見た目から美味しそうっていうのが凄い分かって、食パンも凄いもっちりしてたし……ホントは、もっといろんなパンを食べたかった(笑)。ちゃっかり、家用にお買い上げしました。探せばあるかもしれないんですけど、ああいうこだわってるパン屋さんってあんまり知らないから、家の近くにあったら絶対通うのになぁ、って思いました。


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