今日は読者モデルのあゆみさんにヘッドスパを体験して頂きながら、スタッフの中脇さんにお話をお伺いしました。
──こちらのヘッドスパについて、教えてください。
中脇さん「『デトックス』『アロマスパ』『Perlu Liburo(プルル・リブール)』の3種類があります。髪に付着してしまった水道水のカルキ成分や、排気ガスといった毒素を取り除くのが『デトックス』。素髪の状態に戻すので、この後にトリートメントをすると成分の浸透力がアップします。『デトックス』が髪の汚れを取り除くのに対し、『アロマスパ』は頭皮の汚れを取り除いて、頭皮を柔らかくしていきます。こちらの施術時間は約15分なので、カットやカラーのついででも負担の少ない時間です。1,500円とリーズナブルですし、初めてヘッドスパをされるならおススメですよ」
──今日の体験メニューは「Perlu Liburo」ですが、これはどんなヘッドスパですか?
中脇さん「インドネシアに古くから伝わるヘッドマッサージのクリームバスです。最初に、クリームの香りをラベンダー・グレープフルーツ・ミントの中から選んで頂きます。このクリームには頭皮を柔らかくするアボカドオイルや、髪や頭皮をしっとりさせてくれるアロエエキスが配合されているので、頭皮ケアをしながら髪のケアもできるんですよ。だから、施術後にトリートメントをする必要はないんです」
香りは天然精油によるものなので、それぞれが持つ心身を安らげる効果も期待できます。地肌から指を離さずに、次々といくつものツボに働きかけるマッサージは、流れるような動きでとってもスロー。緩やかな刺激と天然精油の香りに包まれて、深い眠りに入ってしまうお客さんも多いみたいです。
あゆみ「どれくらいのペースで通うといいですか?」
中脇さん「月1回程度で通って頂ければ効果的ですね。シャンプーだけではどうしても落ちない汚れがあるんですよ、穴が詰まると抜け毛の原因にもなりますから。頭皮が固くなってくると危険信号です。それから、頭皮とお顔は繋がっていますので、マッサージすることによって頭皮が引き締まり、お顔のリフトアップの効果も期待できるんです」
髪と頭皮を外側からケアすると同時に、心を落ち着かせて血流を整えるなどといった内側からのケアで、心身共にリフレッシュ。ヘッドスパが終わった後は新陳代謝が良くなっているので、お水を飲むのがいいんだそうですよ。店内にはウォーターサーバが設置されているので、帰る前にはぜひ1杯を。
中脇さん「『Perlu Liburo』は、30~40分、じっくり時間をかけて施術しますので、そのためだけにご来店されるのがオススメです。『Perlu Liburo』はインドネシア語で『休暇が必要』という意味の言葉ですから、このクリームバスをして頂いたことによって、ちょっとした休暇を取ったような気分を味わって頂けたらな、と思います。何も考えず、リラックスして無になって、身も心も委ねてください」
あゆみ「こちらのお店では、カラーをする時にパーソナルカラー診断のサービスがあるそうですね。聞いたことはあるけど、それって一体何なんですか?」
中脇さん「肌の色と瞳の色から、その人に似合う色を診断することです。大きく分けて2タイプ、黄味よりの色が似合うイエローベースと、青っぽい色が似合うブルーベースに分かれます。その上で、春夏秋冬の4つのタイプに分類できます。それぞれ、似合う色は違うんですよ。肌が引き立つ色もあれば、肌をくすませてしまう色もあるんです」
いくら「この色が好き!」と思っていても実際には似合っていない、それどころか老けて見えたり、疲れているように見えたり……なんてことも。診断は簡単で、2枚のカラーカードを頬にあて、鏡に映った顔色がより明るく見える色を選んでいき、当てはまるタイプを判定。診断結果は、シートで実際の色を見せてくれながら説明してくれます。ヘアカラー向け以外の似合う色も教えてくれるところは、かなり嬉しいポイントですよ。
中脇さん「『私にはどんな色が似合うの?』って聞かれるお客様がいらっしゃるんですけど、具体的な理由をご説明せずに、『この色が似合います』ってお答えしても説得力がないですよね。それが今までチャレンジしたことのない色だと、余計に。だけど、その色の強制をするんじゃなくて、『この色も似合いますよ、次回にでも一度されてみてはいかがですか』というような提案をさせて頂くためのものなんです。似合った色で染めると、それだけで顔が明るく見えたり、肌がキレイに見えたりするんです。色って、結構影響力があるんですよ」
あゆみ「私はいつも、白や明るいピンクの服ばかり着てるんですけど、私にはこんなシックな色も似合うんですね、意外!」
中脇さん「私も、スタッフに実際にやって貰ってビックリしたんですよ、原色の黄色が似合うって結果が出て。でもそうやって道具を使って比較して言われると、じゃあその色を使ってみようかな、っていう気になるんですよね」
あまりにチークが濃かったり、カラーコンタクトをしていると判断しにくいとのことですが、「すっぴんの状態に似合う色」を診断するのではなく「普段のメイクに合う色」を探すための診断なので、いつも通りのメイク&ファッションでの来店がベスト。客観的な診断で自分を引き立てる色を教えて貰ったら、明日からのファッションの幅も広がりそうです。
ここからは、オーナーさんにお話をお伺いしました。
あゆみ「こちらのお店では、どんなことを大切にされてますか?」
オーナー「お客様への思いやりですね、技術を高めることと同じくらいにお客様のことを考えないと。それぞれの髪質に合ったシャンプーを使い分けたり、髪へのダメージが極力少ない薬剤を選んだりするのは、もちろん当然のことです。それから、お客様がどういうことを望まれているかをしっかり汲み取るようにしています」
あゆみ「他のサロンには負けないポイントは何ですか?」
オーナー「スタッフの良さですね。例えば、バースデーサプライズ。『せっかくだから楽しいことを』って、スタッフたちが発案したんですよ。ハガキでお知らせしていますが、内容は……ヒミツです(笑)。お問い合わせを頂いても『それは来て頂いてのお楽しみです』ってお答えしてるんです。『ああ、やっぱりな』にはならないと思いますよ。他にも、自分たちを知って頂ければお客様が素直な意見を言いやすいと考えて、お店や自分たちのことを綴った『リミヘアtimes』という手作り新聞も発行しています。スタッフはみんな、美や癒しを提供するだけでなくプラスアルファを考えてるんです」
──そうやって、提案や対話が一方的にならないように、お客さんとの距離を縮めていく。となると、表面上だけの接客ではダメですね。
オーナー「そうですね、深く関わってコミュニケーションを取っていくと、よりいい提案・ベストな技術を提供できます。会話の中から『このお客様はどういうものが好みなのかな?』とか『次はこんな提案ができそう』とか、今後のヒントを見付けていくんです。カジュアルな服装が好きなのか、エレガントが好きなのかによって適した髪型も変わるし、ご職業や生活スタイルによっても提案内容が違ってきますからね。『お客さんに対して何ができるか』を考える時は楽しいですし、お客様の喜ぶ顔を見るたびに『他に何かできないかな』って、どんどん欲が出てくる。お客様の髪を一生担当させて頂くつもりで、そこまで考えていかないとね。やっぱり、一生のお付き合いをしたいですから」
自分の「キレイ」のために深い部分まで知ろうとしてくれる場所なら、また次に来るのも楽しみになるはず。お客さんにとってより身近な存在になるよう、小さな悩みや言いにくい意見でも遠慮なしに伝えることができる環境作りには積極的なお店です。「美容院に行きたいけど、女性客に囲まれての施術はチョット……」という男性のために、フロアは大きく2つに分けて、それぞれ雰囲気を変えているのもそんな心遣いのひとつ。お店の雰囲気作りも温かみにこだわって、スタイリッシュではあるけれど手作り感を残した空間になっていますが、そんな優しい雰囲気は、お客さんを思うキモチからも生まれているようです。
──ヘッドスパを体験・取材に協力していただいたあゆみさんの感想──
マッサージはギュッと強く押さないので、痛くはなかったです。優し~く撫でられてるような感じを受けました。最初は眠くなってウトウトしてたんですけど、終わった瞬間にはスッキリして、目が冴えて気分爽快です。ほのかに香りが残って、こういうのが癒しそのものなのかなぁって思いました。髪はふんわり柔らかくなって、自分の髪じゃないみたいです!
シャンプーが終わって頭を上げた時、シャンプー台のそばの箱庭が見えて「あっ、こういうところまで凝ってるんや」って思いました。スタッフの方も優しいしお店の雰囲気もよくて、ちょっとホッとするなぁって感じですね。