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米魚酒菜喰 うず家-和風創作料理-

懐かしの風情と、京風創作料理に舌鼓 京風創作料理うず家
ボートピア姫路の西口向かい側に位置する「うず家」は、京都をイメージして作られたという町家作りのお店です。カラカラと軽い音が鳴る格子戸を引いて店内に入り、敷き詰められた飛び石を進んでいく毎に、高まるのは期待感。店内には随所にアンティーク小物も飾られ、和風情緒のエッセンスはたっぷり。
特に大正時代のものだという照明は、オーナーさんが一番こだわったものだとか。乳白色の硝子から漏れる柔らかな光は、それぞれの個室をノスタルジックに照らしています。
早速、着物をさらりと着こなした女将さんに出迎えられて、なんだか料亭に来た気分……。

飛び石のある通路

──外観からは想像つかないお店の作りが面白いですよね。

女将「ええ、『不思議やな、この店』って言われることが多いです」

──入り口の所にお酒の瓶が並んでましたが、どれくらいメニューにあるんですか?

女将「焼酎は20種類くらい、日本酒は13種類くらいでしょうか。うず家はリピーターさんが多いですから、そのお客様に合わせたお酒を選んでお出ししたりもしますよ」

──それは、お客さんの顔を覚えるだけでなく、それぞれの好みを覚えているということですか?

女将「そうですね、好みはすごく大事。いつ何を食べたとか、どんなコースだったとか、できるだけリストしてます」

──それって、料亭のサービスじゃぁ……?

女将「うーん、私のこだわりなんです。でもそれを覚えることによって、お客様が喜んでくださるので……大変ですけどね(笑)」

みか「確かに、また来たくなると思います」

──接客に対して、かなり重きを置いておられますね。


女将さん

女将「大事にしてますね。接客業においては、やりすぎることなんてなくて、『これでよかったのかな』『あの時ああすればよかった』っていう後悔しかないんです。いつも寝る前にいろんなお客様のことを思い出して……毎日が反省、反省の繰り返しで。でもね、これは私1人じゃなかなか無理なの。スタッフ全員のお客様に対する気持ちがひとつになったらいいんだけど、誰か1人でも変な態度取ったりしちゃうと、みんなの頑張りが全部水の泡になっちゃうんです」

──確かに、お客さんにとっては、たった1人のスタッフの印象がお店全体の印象にも繋がりますからね〜。

女将「そう、お客さんにとっては、バイトであろうが社員であろうが関係ない。だから『私の中では社員もバイトも、気持ちはひとつやで、お客様が召し上がって頂いたお料理、支払ってくださったお金で私達が生活しているんだから』って、よく言ってます。ただ、不思議とね、仕事として意識すると無理があるの。自然の流れでひとつひとつのテーブルを見ていくと、すごく見えるのね。押し付けじゃなくて、気配り。カニを食べてらしたら『手が汚れてるから、次のおしぼり用意しなきゃ』とか、『あっ、そろそろ灰皿を交換した方がいいな』とか。それが自然にできるように心掛けています」

優しい口調ながら、芯の強さを感じさせる女将さん。うーん、女性としても学ぶところが多々あります……。


料理長が作るお料理は色彩が豊か

みか「メニューにないお料理ってあるんですか?」

女将「魚屋さんが『今日、活きのいいのが入りましたよ!』と言えば、お品書きに書かずに口頭で『今日のおすすめは○○です』ってお知らせすることもあります。またこれがよく出るんですよ、値段も訊かずに『じゃあ、それ!』って(笑)」

──確かに、おすすめと言われれば食べてみたくなります、私(笑)。コースの平均ってどれくらいなんですか?

女将「うず家はね、大体6,000〜7,000円くらいです」


旬彩鍋コース

──あれっ、思ったほど高くない!

みか「うん、意外とそうでもない」

──佇まいや雰囲気からして、私が来るような場所じゃないなって印象だったんです。

女将「よく言われます。『お店の前を通るたびに敷居が高そうだと思ってたけど、入ってみてこの店の良さが分かった』って。そうやってリピーターになってくれるお客様が増えましたね。それにね、例えばうず家のカニコース、ホント豪華ですから。てんこ盛りですよ(笑)。ふぐコースでも『これ、採算あうの?』って心配されるくらい。お料理の内容的には、京都をイメージした京風創作料理が多いですね。あと、うず家はだいたい七厘がメインなんです。お客さんに炙って頂いて、アツアツのところを召し上がって頂く。お酒も進みますしね」

さて、お料理が運ばれてくると同時に、UMAG取材陣の大歓声が! お刺身、天ぷら、お吸い物と、丁寧に仕立てたお料理が次々とテーブルを埋め尽くしていく中、特に目を奪われるのは鯛のお造り。迫力があって瑞々しく、とても色鮮やかで……。

みか「色味がすごくキレイ」

女将「料理長は、女性が好む色使いをされるんですよ」

──確かに、UMAG取材陣の女ゴコロはガッチリ捕まれました(笑)。

料理長「他の店よりは、素材にお金をかけてるとは思います。原価計算もせなアカンのやけど、そればっかりしてると、いいものはできない。最近は飾りもんばっかりにこだわる店が多いね」

──美味しいお料理を提供するためにされてる事って、何ですか?


料理長

料理長「準備が一番やね。それが一番スムーズに出せる。ただ、予約して貰ってもその時間に来て貰わないと、用意していたものが使えなくなってしまう」

ふむふむ、お客さんが一番美味しく食べられるタイミングを計算して、調理されているワケですね。

UMAG取材陣「メニューのお酒も、料理長さんが選ばれてるんですか?」

料理長「日本酒に関しては注文は出しますよ。日本料理には日本酒が合いますからね、やっぱり。もうちょっと種類が置けたらええんやけど……。料理人はお酒が飲めないとダメやと、僕は思うんです。何故かと言うと、料理に日本酒使うから」

──あ、ナルホド。常にお料理のことを考えたり、します?

料理長「そうやね、テレビ見たり雑誌見たり、料理に繋がるようなことばっかり考えてるね。洋服とか、よく見に行ったり」

──洋服? ショッピング……ですか?

料理長「色合い、ね。これとこれが合う、とか。それを料理に置き換えてみる」


レア焼酎も充実

──へえ〜! それは予想外!

料理長「着物もそう。今の季節ならこれに合わせたらお洒落やな、とか」

料理長のお料理があんなに目を引くのは、そういうが理由あったのね〜。

UMAG取材陣「この中で、一番日本酒に合うお料理ってどれですか?」

料理長「焼物やね。ゆっくり噛み締めて食べるから合うんですよ。生ものとかだと流し込む感じがあるから」

──京都で修行されたという料理長さんは表情をあまり崩さず話される方でしたが、料理に対する思い、食材に対する考え、お客さんには一番美味しい時に食べて頂きたいという願いは、しっかり伝わってきました。


読者モデルのみか

最後に、代表してみかちゃんに試食して頂きました。

みか「いただきますッ」

うわ〜。うわ〜。

みか「鯛です 」

それは……。

みか「鰤です 」

それも……?!

みか「(にんまり)」


2

みかの感想
最初に外から見た時も高級な感じで、中に入った時も高いお酒が並んでて……。でもメニューを見たら、『あっ、そんなに思ってたほど高いお店じゃない』って思いました。雰囲気や食材はもちろん、お客さんに対する心もこだわっている印象を受けました。魚もすごく美味しくて、新鮮さが違いましたね。ごちそうさまでした!

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