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Asian Dining LEN-アジアンダイニング-

雰囲気が、料理の味を引き立てる Asian Dining LEN
姫路駅から徒歩3分、おみぞ筋の「Asian Dining Len」。カフェのような外観とは裏腹に、店内は竹やラタンを施したアイテムなどで構成されたオリエンタルテイストな空間。ほどよくエキゾチック、かつ馴染みやすさを残したインテリアの中、各国のアジア料理が楽しめるお店です。

2階メインフロア

──3フロア、それぞれの階によって雰囲気が違うんですね。

マネージャー「ええ。ここ2階がウチの店のメインでしょうか。1階はカウンター席だけなので常連さんやお酒メインに飲まれる方が多くて、3階は一番ワイワイできる団体さん向けの座敷です」

──この食器、描かれてるのはバナナの葉かな。あっ、ロゴ入りだ。

マネージャー「これはベトナムの陶器ですよ。向こうでロゴを入れて貰ってるんです」

──壁にたくさん飾られたあの木枠入りの絵も、現地のものなんですか?

マネージャー「ええ、照明や小物とか……お店のほとんどがそうですね」

──やっぱり、食材もですか?

マネージャー「食材やソースに関しては、基本的には日本で売ってないもの、日本では食べられないものがほとんどです。ただ、現地の味付けはクセがありすぎるので、日本の調味料も使って食べやすくしています」


店長と現地の素材

ひろこ「日本人向けに、ということですね」

マネージャー「そうですね、だから『本当にヘヴィなベトナム料理が食べたい!』という人には物足りないでしょうけど」

──それこそ本当に、隠し味程度に使っているのがポイントなんですね。

マネージャー「メインのソースなどは隠してませんけどね。このスイートチリソースとか」

──あっ、この甘辛いソース、私大好きなんです!

ひろこ「この生春巻き、外はもっちり、中は具だくさんでサクサク~」

マネージャー「ウチのナシゴレンはパクチーを添えてますけど、中には香草は入れてません。使ってるナシゴレンペーストに独特の辛さがあるんですよ。それら調味料は味見して、日本人の舌に合うかどうかの確認もしてます。でも、『これはムリ』って言う人がいるくらいの、本場コテコテのメニューもあるんです」

実は取材中、UMAG取材陣に隠れてフォーのスープを味見させて頂きましたが(スイマセン)、確かに全くクセを感じず、体に染み込んでいくような、とても優しいお味でした。これなら誰でも食べられるんじゃないでしょうか?


中央:ナシゴレン(893円)・右:鶏肉のフォー(872円)

──こちらのお店の、一番のこだわりって何ですか?

マネージャー「スタッフですね。アルバイトをアルバイトとは呼んでいません。教育に関しては新入社員を育てるという感覚に近いので、もの凄く厳しいです。お客様と接する上で、店長が行こうがオーナーが行こうが、マネージャーが行こうがアルバイトが行こうが一緒、という観点だけは崩さない。もし『姫路アルバイト選手権』みたいなイベントがあれば、ウチのスタッフはナンバーワンですよ(笑)」

──そっ、そこまで厳しいんですか?

マネージャー「礼儀、言葉遣い、視線の使い方、手の出し方、歩き方まで厳しく言います。他の店ではここまでしないと思いますよ」


スタッフと読者モデルのひろこ

──そう……ですね、視線の使い方まで指導するというのは、あまり聞いたことないかも。

ひろこ「私、以前ここに食べに来たことがあるんです。それが閉店間際だったのに、嫌な顔ひとつせずに接客して貰えたのが嬉しくて、すっごい心に残ってます」

マネージャー「そういった些細なことなんですけど、『いらっしゃいませ』と『ありがとうございました』で終わらない接客をしなきゃいけない。時間帯に応じた接客についても徹底させています。マニュアルというか、オペレーション化された臨機応変さ、というんでしょうか」

──各個人の判断力が、かなり重要になりそうですね。

マネージャー「相当ね。お客様に『雰囲気がいいですよね』って言って頂けるんですけど、じゃあ雰囲気って何だと思います? その答えって大概出てこないんですよ。それって、歩き方が素敵なスタッフがいて、BGMがあって、空調が快適で、照明が適度で──そういったものが全部込みで『なーんか、居心地よかったな』って感じるものだと思うんです。そこには人の重要さっていうか……語弊があるかもしれませんが、スタッフはある種インテリアに近いかな、と」

──それって、店員さんが後ろにいたりウロウロされてたりしても、その気配を感じないということですよね。そういった意味での「インテリア」。

マネージャー「ええ。気付かないうちにテーブルが片付いてて、いつの間にかおかわりがある状態がベストです。やたらお客様の近くに張り付くんじゃなくてね」

──そうですよね、外食は食べに行く、飲みに行くだけが目的じゃないですもんね。

マネージャー「料理は雰囲気で食べて頂いてるって思うんです。いくら美味しい料理を出してても、スタッフが笑ってなかったり、掃除ができてなかったり、お皿が欠けてたりするとダメ。ウチの厨房スタッフは優秀ですから、料理を追及してないというワケじゃないですよ。ただ、そこで感動を与えたり、料理を美味しくするのも不味くするのも、スタッフを含めたインテリア次第なんです」

ひろこ「あの時、夜中なのに気持ちよく帰れたっていう印象があって、それはさり気ないことなんですけど……凄いなぁ、って」

マネージャー「でも決定的に何がよかったか、具体的には出てこないと思います」

ひろこ「えぇーっ(笑)。うーん……。」

マネージャー「ね?(笑) 最後に『いや~、予約してホントよかったです』とか、『理由は分からないけど、何故かよかったんです』って言って頂けるのが私の理想です。こっちとしては『そうでしょう?』みたいな(笑)。お客様には非現実を提供しないといけない。それは空間だったり、料理だったり、接客だったり。そんな非現実がリアルになると、言葉は出てこないんですよ」

──いいですね、その『言葉が出てこない感動』という表現。言葉にならないものほど、そうやって心に残っていくのかもしれないなぁ。


正面外観

マネージャーさん曰く、「スタッフを考えることは、お客様を考えることに繋がる」。スタッフやお客さんへの愛を感じる、とても情熱的な方でした。  また、お店の入り口右側の赤いテントの下で、お昼時のみランチのテイクアウトをしてるそう。「コンビニよりよっぽど美味しい」という、自慢のランチは500円から!


4

ひろこの感想

人の教育って難しいのに、そこを妥協せずにやってるところが凄いなぁ、って。私も飲食店に勤めた経験があって、でも自分が思ってたことよりも深くて……スタッフ1人1人がやってるんじゃなくって、全体で成り立っているんだなぁって思いました。
ナシゴレンも実際に現地で食べたことがあるんですが、似てる部分はありましたよ。スパイスも効きつつ、現地の風味も残しつつ、それでいて日本人の口に合う味でした!


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